そばにいたい!〜二重人格王子とラブ同居⁉︎〜





なんだろう…?



あぁ、飴をくれるとか?



なんの疑いもなしに、わたしの手を差し出した。






「…ん、いい子。」





「へ?」





ぐいと結城くんのところに無理矢理引っ張られた手。




やっ…、なにされちゃうの!?





反射で、目をギュッと瞑ったそのとき。






ーーーーーふわ…



え、痛くない。


痛くないというか、それより…。



恐る恐る目を開く。



「へっ!?え!?え!?」



私の手に視線を向けると、
結城くんのの掌に握られている私の右手。




< 77 / 127 >

この作品をシェア

pagetop