そばにいたい!〜二重人格王子とラブ同居⁉︎〜
?
なんだろう…?
あぁ、飴をくれるとか?
なんの疑いもなしに、わたしの手を差し出した。
「…ん、いい子。」
「へ?」
ぐいと結城くんのところに無理矢理引っ張られた手。
やっ…、なにされちゃうの!?
反射で、目をギュッと瞑ったそのとき。
ーーーーーふわ…
え、痛くない。
痛くないというか、それより…。
恐る恐る目を開く。
「へっ!?え!?え!?」
私の手に視線を向けると、
結城くんのの掌に握られている私の右手。