死神の囁き
普段は俺らの事なんかなにも考えずほった
らかしなのに、給料を配ってるその施設の
責任者が来るとそいつに世話してますア
ピール…その姿を見ていてムカついた俺は
学校の友達の母さんにビデオカメラを貸し
てもらい、普段の証拠動画を責任者に見せ
た。
すると先生みんなの給料が下がったらしく
俺は酷い拷問にあった。
日に日に俺の身体にアザが増えるのを心配
した兄貴はその施設から一緒に脱け出して
くれた。
兄貴は12歳俺は11歳…働けるわけでもな
く、誰かに手を差しのべてもらえるわけで
もなく公園にある水と近くのスーパーにあ
る試食だけを頼りに二人で支え合いながら
生きてきた。