死神の囁き
俺と兄貴はおじさんの家に来た。
「お邪魔します…」
兄貴が小さな声で挨拶をするとおじさんが微笑みながら優しい声で…兄貴の目線に腰を下ろし
「君達兄弟はこれからここで暮らすんだ…遠慮しないでいい。少しずつでいい…君達がくつろげるようにしていこうな。そのために嘘と遠慮は禁止だな」
と話しかけてくれた…
俺はとても嬉しかった…はじめて兄貴以外の人に甘えられる…
「お兄ちゃん…良かったね」
兄貴に笑顔で話しかけると兄貴は黙ったままうつむいてしまった。