俺様男子のお気に入り。
この声は…
振り返る必要も無いので「何?」と背を向けたまま言った。
「俺を置いて姉貴とパフェか。いいよな。」
怒ってるの?
聞きたいけど聞けない。
「腹が痛い。」
そんなの知るか。
「お~い、聞こえてんのか?」
「聞こえてる。」
「聞こえてんの?無視とか酷いね。」
きっと今…西崎聖夜は悪魔のような笑みを浮かべてると思う。
「胡桃さんが待ってるから。」
私はそう言ってベンチに座っている胡桃さんの隣に腰を下ろした。