Lie friend ―嘘友―
階段とかは、ティッピングレバーに足をかけて操作しないといけない。
なのに......、大丈夫なの?
あたしの心配もよそに、階段の前まで来たあたしたち。
いや、ホントに大丈夫なのか!?
すると、ぐっと上がる感じがした。
「え......?」
ずいぶん、慣れた手つきで階段を上がらせていく宮岡君。
宮岡君、やっぱり慣れてるでしょ。
でも。
「すごすぎ。」
ついつい声に出してしまった。