Lie friend ―嘘友―
あたしって最低だ。
宮岡君はそのことについて触れられたくなかったはず。
あたしのように。
しかも、宮岡君の口ぶりは過去形。
つまり......
もう、亡くなっているか、疎遠になってるか、しかないってことだ。
あたし、ホントにデリカシーがないや......。
「気にしなくて、いいよ?
ただ、それ以上を話すには、まだまだ“かかる”ってだけなんだ。」
言わなくて、いいのに。
わかってるよ、そんなこと。