Lie friend ―嘘友―
「松岡さん?」
「あ、うん......。
宮岡君は、違うんだって、わかってる。
宮岡君が、あたしが車イスにいつから乗ってるのか聞いてきたでしょ?
正直、あれがあったから宮岡君が少し......。
逆に、あれがなかったら、あたしは宮岡君に、もっともっと好意を寄せたと思うんだ。」
ホントに。
あれさえなければ、よかったのにって。
そしたらあたしたちは、れっきとしたホントの“友達”になれたと思うの。