Lie friend ―嘘友―



いやいや......、とあたしが否定しまっくていると、後ろにいた男が声をかけてきた。



「キミさぁ、代表のあいさつすごかったよね。


車イスなのに、結構な美人さんだし~~~。


あ、オレ神代 冬馬(じんだい とうま)ね。


そこんとこヨロ~♪」



“そこんとこヨロ~”って......。


それにあたし、彼に名前なんて聞いてないし。


さてはこいつ、面倒くさい奴だな!?


しかもさっき、あたしのタブー第二を言ったし?


“車イスなのに”って。



「はぁ、よろしくね?」




< 38 / 125 >

この作品をシェア

pagetop