Lie friend ―嘘友―
いやいや......、とあたしが否定しまっくていると、後ろにいた男が声をかけてきた。
「キミさぁ、代表のあいさつすごかったよね。
車イスなのに、結構な美人さんだし~~~。
あ、オレ神代 冬馬(じんだい とうま)ね。
そこんとこヨロ~♪」
“そこんとこヨロ~”って......。
それにあたし、彼に名前なんて聞いてないし。
さてはこいつ、面倒くさい奴だな!?
しかもさっき、あたしのタブー第二を言ったし?
“車イスなのに”って。
「はぁ、よろしくね?」