Lie friend ―嘘友―
パチパチとまばらな拍手の中、あたしたちは退場する。
あたしはやっぱり車イスだから遅くなってしまう。
最後にあたしが出ようとした時、誰かがあたしの車イスを押してくれた。
「えっ!?」
誰だろう、と見上げた先にいたのは、彼だった。
「宮岡君?
ななな、なんでこんなトコに?」
そう、なんと宮岡君だったのです。
とりあえずあたしは宮岡君に押されて出た。
んー。
なんでいるのかな?