Lie friend ―嘘友―
でも、森だけしかない。
道路はあるけど、これ以上先に行ったら森の中に入っちゃうんじゃない?
う~ん?
「さっきから黙ってなに考えてんの?
あっ、ホントにもすぐだから。
あと......5分くらいで着くよ!」
5分くらいって、絶対なんにもないよねっ!?
こ、このままあたしを置いて帰ってしまうとか?
なんか気に触るようなこと言ったっけ??
来た道とか、あたし全く覚えてないんですけど......。
置いてかないで、と祈りながらも、あたしは前を見つめる。