Lie friend ―嘘友―




「ココ、俺の祖父母が前住んでたトコなんだ。


森の中にあるもんだから、誰にも見つからないんだけど。」



まぁ、そりゃあそうだね。


このお屋敷は、すっごく大きくてお金持ちが住んでそうな所。


そんでもって、でかすぎる扉、でかすぎる窓......。


たいそう立派なお屋敷だこと。


しかも、宮岡君のおじいさんとおばあさんが住んでたんでしょ?


なのに、クリーム色の外壁も、屋根のつや具合も。


建てられたまんま、って感じ。



「すごいねぇ。


あたしもこんなトコに住んでみたいわ......」



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