Lie friend ―嘘友―
神代君って、顔はいいとは思うけど、あたしのタイプじゃないんだよね。
それに、彼は顔はよくとも頭がバカすぎるから。
「心配しないで、神代君は絶対に好きになったりしないから。」
「......っ、ホントに?」
コクン、と力強く頷けば、彼女は満面な笑みでほほ笑んだ。
かわいいな、と思った。
彼女は、とてもかわいいと。
あたしは男じゃないけど、誰もが目を惹かれるような、そんな人。