Thug Life in LA
高校卒業後、大半は工業系の会社に就職したが、中にはヤクザ、右翼、チンピラ、バーテンなどの職業に就いた奴らもいた。 『社会』に出てやっていく自分に対する自信が全く無かった俺は、とりあえず地元の専門学校へ進学。 アルバイトが中心の生活だった。 

『お洒落になってモテたい』などと単純な発想から、その当時『元気が出るテレビ』という番組で人気だった『元祖!ダンス甲子園』に友人らと目を付ける。 剃り込みの入ったパンチパーマに特攻服姿の連れらと一緒に、県でNo.1 だったダンスチームの練習場へ行った。 

もちろん先方は全員ビビッて『お前ら俺らを潰しに来たのか?』と質問してくる。 俺らは珍しく丁重に『いえ、モテたいんです。 だからダンス教えて下さい』と頭を下げてお願いした。 髪型をドレットヘアにし、HIP HOP系のファッションに変え、練習に取り組む。 

『負けず嫌い』という根性だけはあったのか、上達するのは早く、あっという間に北陸で No.1のチームにまで上り詰める。 だが、『北陸じゃTVに出せるほどダンス人口多くないからさ~』と、結局TV出演の依頼は来なかった。 それでも活動を続け、クラブを貸し切り自分達のイベントを開き、常に300人近くの前でチームダンスを披露したりと、毎夜遊びまくり。 

まさに酒とSEXに溺れていた日々だった。 
< 2 / 14 >

この作品をシェア

pagetop