好きな漢詩(漢文)

この詩は晩唐の詩人、李商隠の作品です。彼の詩は難解な物が多くて、様々な解釈がされています。

「馬医」というドラマで淑徽(スッキ)王女がこの詩を呟いている場面があり(第36話)、それでこの詩と作者の李商隠を知りました。

日本の和歌等では恋愛物は多くありますが、漢詩の分野では恋愛物は珍しいと聞いていたので、直ぐこの詩に飛びついてしまいました。


最後の”蓬山(ホウザン)此より去ること多路無し、青鳥殷勤探り看ることう為さん”、別れる辛さを知っているから。会えば更に別れが辛くなるから、自分の代わりに恋人の様子を見てきて欲しいと言っているのだと、私はそう解釈しています(自作小説より引用)。


晩唐からしても淑徽王女が生きていた時代からしても、自由に恋愛をするのはとても難しかったと思います。たとえ恋仲になったとしても、身分の壁や政治的な背景があって、結婚できなかった人も多くいたのではないでしょうか。

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