好きな漢詩(漢文)
第二代高句麗国王・瑠璃明王が詠んだ詩です。韓国では誰でも知っている詩だそうです。
自作小説では王様とユリの会話で使わせて頂きましたが、それを引用させて頂きます。
瑠璃王は即位した年に隣国の娘と婚礼を挙げたが、翌年に亡くなってしまいます。妃を愛していた瑠璃王は悲しみに暮れますが、悲しむ姿を見た臣下が新しい妃を迎える事を勧めました。そして禾姬を迎え入れました。しかし瑠璃王は前の妃を忘れられずにいました。
そんなある日、狩りに出掛けた瑠璃王は雉姬という娘に出逢いました。亡くなった妃に似ていたのでとても驚いたそうですが、側室として迎え入れました。
雉姬は瑠璃王の寵愛を一身に受け、瑠璃王もまた元気を取り戻しました。この事をよく思わない禾姬は事あるごとに雉姬をいじめました。かなり酷かったそうです。
瑠璃王が遠方へ狩りに出掛けた時、禾姬は雉姬を今までにない位に苛め抜き、耐えきれなくなった雉姬は母国へ帰ってしまいます。
そして狩りから戻った瑠璃王は雉姬が宮殿から去ったと聞き、急ぎ彼女の元を訪ね戻ってくるよう説得しましたが、雉姬が戻る事は二度とありませんでした。