四角いジャングル
スパーリングパートナーをあっという間に病院送りにして、三沢はリングから下りる。

「武藤さん…」

三沢はようやく重い口を開いた。

「…ニュージャパンとの対抗戦は、いわば道場破りみたいなもんです…アウェーに行って試合をする…向こうはニュージャパンのファンばかりだ。リングに上がればブーイングばかりなのは当然…俺は何も気にしてない…」

「そうか」

ニッと笑う武藤。

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