四角いジャングル
「それより」

練習生からスポーツタオルを受け取り、汗を拭きながら、三沢は歩く。

「俺の最初の相手は誰ですか…?」

「まだ決まっていない…基本的にマッチメイクはあちらさんに任せているからな」

武藤が三沢の隣を歩く。

「多分お前とほぼ同期の大谷か桜庭だ」

「……」

予想通りだったのか、三沢は大した反応を示さない。

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