四角いジャングル
もう一つ。

プロレスには『受けの美学』という言葉がある。

相手の技を全て受け、尚且つ勝つという主義主張の下で成り立っているという考え方だ。

だからプロレスラーは、避けられる攻撃でも避けず、敢えて攻撃を受け止める。

どんなに危険で強烈な攻撃でも受け切って見せ、肉体の強さとタフさをアピールしてこそプロレスなのだ。

そしてその美学を体現する為には、どんな格闘技よりも強い肉体を作らなければならない。

プロレスラーにとっては、そういったプロレスラーらしい体作りも仕事のうちだ。

団体の道場には、大抵ウエイト器具が揃っており、それらを使ってトレーニングをする。

昔はスクワット3000回などと、とにかく数をこなすメニューが中心だったが、トレーニング理論の発達した現在では、自分の目指す体型に効率よく近づけるようにメニューを組んだり、サプリメントを使って行う事が多い。

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