四角いジャングル
「外敵との対抗戦で、鎖国同然だった日本のプロレス界もようやく動き始めた。今がいい機会だと思う」

猪瀬は声を張り上げた。

「『いつ何時誰の挑戦でも受ける』と、私は言い続けてきた。その発言を実行に移そうと思う…ニュージャパンの至宝である、IWC王座を賭けて、トーナメントを開こうと思う!」

その猪瀬の言葉でカメラのフラッシュが焚かれ、記者達は声を上げる。

「参加資格は、『格闘家である事』。他団体のレスラーでも、レスラーでなくても、日本人でなくても、プロですらなくても構わない。俺と戦って、勝てるというのならばやってみるといい。俺はいつ何時、誰の挑戦でも受ける」

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