四角いジャングル
隙を見てロックとタッチするフライ。

遂にリング上には、猪瀬とロックが対峙する。

日本とアメリカのカリスマレスラーの対峙に、会場は興奮の坩堝と化す。

まずはロックアップ。

両者の力比べが続く。

そこから少しずつ押し切り、ロープへと猪瀬を追い詰めるロック。

彼は帰ってきた猪瀬をラリアットで迎撃しようとするが。

「!!」

猪瀬はロープを摑んで反動を殺し、ロックのタイミングを狂わせた。

そしてその隙に、走り込んでのドロップキック!

両足で相手を蹴り付けた後、空中でうつ伏せになるように体勢を変え、前受け身をとる『スクリュー式』のドロップキック。

着地から素早く立ち上がり連発で放てるという利点がある。

事実、ロックよりも素早く立ち上がった猪瀬は、彼を引き摺り起こして卍固めに極める!

肩・脇腹に最もダメージを加える事ができ、腰や首筋などにも痛みを与える事ができる。

猪瀬の絞め上げに苦悶の表情を浮かべるロック。

「ロック、ギブアップ?」

レフェリーの問いかけを、ロックは必死で否定する。

そして強引にパワーで、卍固めを極める猪瀬を引き剥がす!

< 196 / 283 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop