四角いジャングル
が。

「!?」

何と三沢は素早く立ち上がり、ワンツーエルボー、ローリングエルボーを連続で蝶野の頭部に叩き込む!

三沢は『受け身の天才』と評される。

三沢自身、『相手の得意技をわざと受けて身体的な強さをアピールする』事がプロレスの最高の技術であり、それは『受け身への確固たる自信があるからこそ体現できる』事だと述べている。

三沢は相手の得意技を敢えて受けて相手の特徴・長所を十分に引き出し、その上で勝利を目指す事が他の格闘技にはないプロレスの特徴であるとしている。

そう豪語する三沢だけに、蝶野の危険な角度のバックドロップ三連発にも、しっかりと受け身をとっていた。

故に反撃のエルボーも繰り出す事が出来たのだ。

よろめく蝶野に対して、三沢は渾身の力を込めたエルボー!

その勢いで、蝶野はまたも頭から金網に激突した!

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