四角いジャングル
午後3時。

リングが設営されると、ウォーミングアップを開始する。

その日の試合をイメージして、スパーリングも入念に行う。

マットの感触、ロープの張り具合など、この時に確認する。

マットが硬ければ、投げられた時に受け身をとってもダメージが大きくなる。

その事を知っているといないとでは、怪我をする確率も大きく異なって来るのだ。

どの選手も真剣な表情で、ウォーミングアップを行う。

その一時間後、出番の早いプロレスラーから順番に軽食をとる。

出番の遅い人気プロレスラーは、この頃からウォーミングアップを開始する。

この時間帯になって。

「お疲れ様です!」

「お疲れ様です!」

桜庭や藤原までもが、低姿勢に挨拶をする。

ニュージャパンプロレスリング社長にしてトップエース、猪瀬 寛至がウォーミングアップにやって来たのだ。

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