四角いジャングル
これでもスパーリングが長くもつようになった方だ。

最初の頃は、開始1分もしないうちに藤原に押さえ込まれ、あっという間に身動きが取れなくなって関節技を極められていたものだ。

数え切れないほどに脇固めや腕ひしぎ逆十字を極められ、体に痛みを覚え込まされながら、痛い思いをしたくなければどうすればいいか、どうすれば相手の技から逃げられるのかを徹底的に教え込まれた。

時には寝技の攻防…いわゆるグラウンドテクニックで、時には力に任せて、寝技の名手である藤原から逃げる。

世界トップクラスの寝技の使い手である藤原と毎日スパーリングを積み重ねる事で、大谷はどんどん腕を上げていった。

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