四角いジャングル
大谷の挑発にも無言のまま答えない男。

「面見せろつってんだオラ!」

業を煮やした大谷が、自ら歩み寄って覆面を剥ぎ取ろうとするが。

「!?」

その男は近づいてきた大谷の胴を両腕で抱え込み、相手を上下逆さまにしながら抱え上げ、自分の右肩の上にうつ伏せに乗せる。

その状態から片手で大谷の首の付け根、もう片方の手で腰の辺りを抱え、体重を乗せながら倒れ込み、後頭部からマットに落とす!

「……!」

「あれは…!」

マット上にいた猪瀬と桜庭が、目を見張った。

「エメラルドフロウジョン…!」

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