四角いジャングル
オールジャパンプロレスの特徴として、『リングアウトや反則などプロレスが持つ不透明な要素を排除してピンフォールによる決着のみを目指し、相手を立ち上がれない状態に追い込む為に脳天から垂直に落下させる技や高角度でリングから場外に落とす技を多く繰り出す』という試合スタイルがある。

その試合スタイルは『受けの美学』とも相俟ってオールジャパンのファンから熱狂的な支持を集めた。

その影響はプロレス界全体に及び、多くの団体が試合において危険な技を応酬させるようになったともいわれる。

エメラルドフロウジョンは、そんなオールジャパンの試合スタイルを象徴する技。

この技を使うレスラーは、プロレス界広しと言えども一人しかいなかった。

大谷をエメラルドフロウジョンで投げた男は、自ら覆面を取り去る。

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