学生結婚しちゃいました
「・・・・・・。」
陽菜は泣くわけでも、怒るわけでもなく、
ただただカフェオレの入ったマグカップを見つめていた。
「葵にどうしたいか聞いたら『産みたい…』って。
俺の事が初めから好きだったって言われた。
彼氏と別れて、俺に近づく理由を考えてセフレという立場を選んだって教えてくれた。
葵の言葉を聞いて、愛情なんて全く持てなかったけど…子どもが出来たのは俺の責任だし、学校辞めて働こうと考えたんだ。
でも…
アイツんち医者なんだ。
結婚なんて許してくれなくて…気づいたら子ども……手術終わってた。」