学生結婚しちゃいました
理玖くんが正座して、お父さんとお母さんの方に向き直り、
「……おじさん、おばさん。陽菜ちゃんから電話で話を聞いたと思いますが、陽菜さんと一緒に住もうと考えています。
どうか認めてください。」
「「「「・・・・・・・。」」」」
お父さんもお母さんも、理玖くんの親も沈黙。
すると、お父さんがユックリと口を開いた。
「そのことなんだが…理玖くんのご両親とも話し合ったが、
許すことは出来ない。」
「「えっっ?何で??」」
思わず私と理玖くんの言葉が重なった。
「結婚前の男女が一緒に住むなんて、常識的に考えてダメだと言っているんだよ。」
お父さんの言葉に、二人してガックリと項垂れた。
「でも……。」
更にお父さんが言葉を続ける。