学生結婚しちゃいました


「普段はポヤッてしてるのに、バイトになると人が変わったようにシッカリしてるし、そのギャップに俺の心鷲掴みにされちゃったんだよ。


でも…俺の気持ち自覚したのは…バイト先に迎えに来る先輩と二人並んで、幸せそうに笑ってる姿見た時。


陽菜の笑顔にドキンとしたんだ。


お互いが本当に幸せそうで、

お互いが大切で…。


でも…陽菜のそんな笑顔見てたら、先輩に嫉妬…とかそんな気持ちもなくて、純粋に応援したくなった。


俺…先輩に向ける陽菜の【心からの笑顔】が大好きなんだ。」




幸太くんの手が私の頭をソッと撫でる。




「陽菜……


俺の片想いが


きちんとキレイな形で終わることが出来るように



また…先輩に向ける


あの【心からの笑顔】を見せてよ。」



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