学生結婚しちゃいました
~~理玖side~~
「理玖…お前…昨日も家に帰ってないんじゃないのか?」
俺の顔を覗き込みながら、洋二が話しかけてくる。
「研究…ずっと遅れてたから、今取り戻してる。」
「……まだ陽菜ちゃん…帰って来てないのか…?」
「・・・・・。」
高校の頃の俺のグデグデを知っている洋二には、陽菜が出ていった経緯を話した。
「俺…一回家に帰って、シャワーしてくる。」
「あ…待てよ…。おいっっ!理玖っっ!!」
洋二の呼びかけにも振り向かず、白衣を脱ぎ、俺は研究室を後にした。