学生結婚しちゃいました


~~理玖side~~



「理玖…お前…昨日も家に帰ってないんじゃないのか?」



俺の顔を覗き込みながら、洋二が話しかけてくる。



「研究…ずっと遅れてたから、今取り戻してる。」


「……まだ陽菜ちゃん…帰って来てないのか…?」


「・・・・・。」



高校の頃の俺のグデグデを知っている洋二には、陽菜が出ていった経緯を話した。


「俺…一回家に帰って、シャワーしてくる。」


「あ…待てよ…。おいっっ!理玖っっ!!」



洋二の呼びかけにも振り向かず、白衣を脱ぎ、俺は研究室を後にした。





< 157 / 345 >

この作品をシェア

pagetop