学生結婚しちゃいました


「良いわけないだろ!?

俺…陽菜が居ないと…もう…自分が自分らしく居られないんだよ。」



洋二の問いに、少し声を荒げて言った。



そう…陽菜が居ないと、普通の事がまるで出来なくなっていた。




陽菜が居なくなってから…


ご飯も美味しくなくなった。


眠れなくなった。


研究に集中出来なくなった。


笑えなくなった。





陽菜の想いを考えると、胸が締め付けられる思いだ。


でも…同じように葵の事を考えて、俺は一歩も動くことが出来なくなってしまう。





< 162 / 345 >

この作品をシェア

pagetop