学生結婚しちゃいました
昨日まで、幸太くんの姿も同様に見ていた。
でも…何も感じなかった。
やっぱり私の心の中は、理玖くんで占めているんだ。
幸太くんは私の事を好きだと言ってくれたけど…この想いは、どうなるものでもない。
「それよりも理玖くん。何か飲む?飲み物入れようと思ってるんだけど。」
「じゃあ紅茶をお願い。」
「うん。了解。」
懐かしいな…理玖くんとのこんな会話。
――――――...
ソファーに腰かけた理玖くんの目の前に、紅茶を入れたマグカップを置く。
「ありがとう。」
理玖くんがフワリと微笑んだ。
久々に見る理玖くんの柔らかい笑顔。