学生結婚しちゃいました
「多分…中学校の時から付き合った、唯一の元カノの事は、それなりに好きだったよ。
それに…葵の事は、特別な存在だった。
自分の中にずっと罪悪感があったから…。
でも…陽菜は…好きとか、愛してるとか、特別とか…そんな在り来たりな言葉では言い表せない存在なんだ。
もう陽菜は…俺の一部。
離れることなんて出来ない。
俺の心の中が全部見せることができたらいいって思うけど、そうもいかないだろう?
…かと言って上手い言葉が見つからないんだ。
ねぇ…陽菜…それってどうしたら陽菜に伝わる?」
理玖くんの言葉に、溢れだした涙を止めることが出来なくて、
道の真ん中で、耐えられず、理玖くんに抱きついた。