学生結婚しちゃいました


「そんな…もうその言葉だけで十分伝わったよ…。

でも…気持ちを伝える…もっと簡単な方法があるよ?」



もう道の真ん中だろうが、関係ない。



理玖くんに抱きついた腕をソッと緩め、少し背伸びをして、理玖くんの唇に自分からキスをした。




「~~~~~っっ!!」



理玖くんとの久しぶりのキスは、柔らかくて温かかった。


不意打ちにキスをされた理玖くんは、耳まで真っ赤になっている。


そんな姿が可愛くて…



「理玖くんの唇…いただきました!!」



そう言って私が笑うと……


「……た…のに…。」


ボソボソッと理玖くんが何かを呟いた。


「え??何??」


そう聞き返すと、私の腕をグイッと掴んで…大通りから外れた、細い脇道に連れて行かれる。




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