学生結婚しちゃいました


どれ位…キスをしていただろうか。


何度も何度も、角度を変えては唇を重ねてくる理玖くん。


噛みつくようなキスから始まったのに…そのキスは何処か優しくて安心する。



「……り…く…くん…。」



私が名前を呼ぶと…一瞬キスを止め、私を愛しそうに見つめた。



「陽菜…愛してる…。」



そう優しく囁いた……。




理玖くんの優しい声と、優しいキスに…私の想いも溢れて…理玖くんの背中を強く抱きしめた。




「理玖……私も…愛してる…。」



入籍したときに一度だけ口にした名前…【理玖】と呼び捨てにした…。



< 216 / 345 >

この作品をシェア

pagetop