学生結婚しちゃいました


「理玖くん…痛い!!」



そう言って、理玖くんの手を除けようとすると、理玖くんが拗ねたように口を尖らせた。



「だって…陽菜の唇は俺だけのだったのに…アイツ…俺の陽菜にキスしやがった…。」



あ……そうだった……。


あの後…理玖くんが現れたことの衝撃が凄すぎて、すっかり忘れてた。


でも……




「あれは…もう終わったことだから、しょうがないでしょ!?

大体、理玖くんが迎えに来るのが遅すぎるからだもん。」




「~~~~~~っっ!!!」



私の言葉に理玖くんがシュンッとあからさまに落ち込んだ。


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