学生結婚しちゃいました


俺は屈んで、男の子の顔を覗き込んだ。



「俺……生きたい。

生きて…陽菜と子どもを守りたい。


どうやったら戻れる??」




そう必死で尋ねると、男の子はニッコリ笑って俺に抱きついてきた。




「大丈夫。

このままみんなの事を思い浮かべて、絶対生きるって強く願って!?


そして…あの光目指して歩いて。

そうしたら、一番会いたい人たちに会えるから。」




「分かった。

ありがとう。君は…?名前は?

また…会えるかな…?」




「僕は…そら。

また…会えるから。

必ず…きっと……。

ほら…光が消えてしまわないうちに行って?」




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