学生結婚しちゃいました
コンコンッッ
ドアをノックする音が聞こえた。
「はい。」
返事をすると、ガチャとドアが開いた。
すると…ドアの外からヒョコッと陽菜が顔を覗かせた。
「理玖くん!来たよ~っっ♡」
大きなお腹を抱えて、陽菜が病室に入ってきた。
もう臨月を迎えた陽菜のお腹は、張り裂けそうなくらい大きくなっている。
「陽菜来てくれて有り難いけど、1人で来て大丈夫だったの?
もういつ生まれてもオカシクナイのに…。」
「大丈夫!何かあったとしても、ここ病院だから医師は沢山いるしね!」
そう言って陽菜が微笑むから、俺も自然と笑顔になる。