学生結婚しちゃいました


―――――――魔が差したっっ!!


無い!無いよ!!理玖くんに限って…そんな…。

って…断言できない自分が悔しい…。




私が脳内パニックを起こしていると、そろそろ式が始まる時間になり、会場に入った。



あまりにもパニックを起こし過ぎて、学園長の話もあまり入ってこなかった。



卒業証書を代表で受け取り、挨拶をする大役を任されていたが、それは…きちんと出来ていただろうか…?



式が終わり、私の落ち込みように、香織ちゃんと幸太くんが、



「挨拶ばっちりだったね!」


と言ってくれたのが、せめてもの救い。



あぁぁ~~っっ色々な邪念が頭の中を占めていたけど…、今日でこの大学を卒業するんだ…。


< 332 / 345 >

この作品をシェア

pagetop