学生結婚しちゃいました
家に着いて玄関を開けると、陽菜の靴が転がっている。
「…珍しい…。
陽菜が靴を揃えずに、部屋に上がるなんて…。」
そんな呑気なことを考えていたが、フッとこんな時間に帰って居ること自体がオカシイことに気づく。
「あれ…何でこの時間に居るんだろう…。」
慌てて靴を脱ぎ、リビングへ向かったが、陽菜の姿はない。
寝室のドアを開けると…布団を頭からスッポリかぶった陽菜がベッドに横になっていた。
ベッドに腰掛け、布団をソッと捲ろうとすると、陽菜が布団を離さない。
「陽菜…どこか具合でも悪いの?」
「・・・・・。」
「心配だから…少しでいいから顔見せて!?」