代わりモノ
プロローグ
プロローグ


大好きな先輩が卒業してしまった。
もう会える機会はないだろう。
別れの日はわかっていた。
いつが最後かもわかっていた。
なのに、どうして…
どうして、言いたかったことを言えなかったのだろう。
やってもらいたかったことを言えなかったのだろう。
私は泣いていた。
地も空もないこの空間で泣いていた。
どうして…
泣いているの…?
あんな人、忘れるべきなのに…

そこには、自問自答を繰り返しただ苦しんでいる少女の姿があった。

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