近くにいた王子


二人に距離を置かれたまま、教室へと向かう俺。

ていうか…ホントに仲間外れだし…


いや…いいんだけどさ…

男友達作ればいい話だし。


けど…アユといられないのは嫌だな…


あー! もう!


「アユ! 紗雪! 仲間入れてくれって!」


あぁー、俺ダセー…


必死な俺を見て二人は。


「あはははっ!」


めちゃくちゃ爆笑。

笑う二人を、まわりは奇妙な目で見てた。


「光っ、やっぱあんたバカだ」


笑いながら言うなっての。

まぁ、でも。

アユだから許してやるけど?




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