闇にいる姫


岳斗「ねぇねぇ、今夜俺とどう?」


…こいつ…


女好きか…


私が嫌いなタイプ…


「ごめんねぇ?今夜は、空いてないの…また、今度誘ってね?」


岳斗「そっか〜。残念やわー」


諒「…出てけ」


「え?なんて、言ったんですかぁ?」


諒「ここから、出てけ」


「はぁーい。でもぉ、ここはみんなの場所ですよぉ?そこは、覚えといてくださいねぇ?」


ニコッと作り笑いをして、屋上を出た。


「あーあー。本当に男ってバカな生きもの…」


見た目だけで、決めて…


私の演技も見抜けないなんて…


あり得ない…


“あいつ”は、すぐに見破ったのに…


てか、なんであいつらは転校してきたわけ?


よし。京ちゃんに聞くか。


_ガラッ


「京先生いますか?」


「ん?姫鏵か。何の用だ?」


「ちょっと…」


「待ってろ」


さすがにここで聞くわけには、いかないし…


しかも、京ちゃんの前では猫かぶりやめるしね。


誰かに聞かれたら、やばい。


< 7 / 19 >

この作品をシェア

pagetop