闇にいる姫
岳斗「ねぇねぇ、今夜俺とどう?」
…こいつ…
女好きか…
私が嫌いなタイプ…
「ごめんねぇ?今夜は、空いてないの…また、今度誘ってね?」
岳斗「そっか〜。残念やわー」
諒「…出てけ」
「え?なんて、言ったんですかぁ?」
諒「ここから、出てけ」
「はぁーい。でもぉ、ここはみんなの場所ですよぉ?そこは、覚えといてくださいねぇ?」
ニコッと作り笑いをして、屋上を出た。
「あーあー。本当に男ってバカな生きもの…」
見た目だけで、決めて…
私の演技も見抜けないなんて…
あり得ない…
“あいつ”は、すぐに見破ったのに…
てか、なんであいつらは転校してきたわけ?
よし。京ちゃんに聞くか。
_ガラッ
「京先生いますか?」
「ん?姫鏵か。何の用だ?」
「ちょっと…」
「待ってろ」
さすがにここで聞くわけには、いかないし…
しかも、京ちゃんの前では猫かぶりやめるしね。
誰かに聞かれたら、やばい。