涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
知らされた現実





走って走って家に帰って、思い切り自分の部屋の扉を締めた。


ーー「あのね、怜…、彼女さんの鞠、さんの記憶だけ無くなってて、それで…」


なんであのときあたしは気付かなかったんだろう。


ーー「鞠、さんとの記憶と、なっちゃんとの記憶が、混ざってる、の。」


明らかにおかしい怜の態度。

寂しかったからと言って、あそこまで号泣するわけがないじゃないか。



< 109 / 420 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop