涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



「ごめんな?
ちょっと…」

「わっ!?」


ドアの外にいたはずの秋山くんは、あたしの手を引いて、


「えーっと…」

「神奈月【かんなづき】。
神奈月美羽。」

「んじゃ、神奈月ちゃん。
こいつ、借りるね?」


そういって、ぐいっと引かれる手に思わず声を漏らす。


「ちょ、まっ…」




< 118 / 420 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop