涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜




それは、紛れもなく秋山くんのもので。


「心配、した…」


掠れ声でそう呟いて、あたしを抱きしめる腕に力が入った。


「連絡しても出ないし、死んだかと思った。」

「…それは言い過ぎ。」

「うん、盛った。」


シリアスなムードに耐えきれなくて、呟いた言葉は、ほんの少し震える声に消される。




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