涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



秋山くんは最上級に優しい。

必ずしも全員が、ハッピーエンドを迎えられないことだって分かってて、理解してて。

それでも、幸せになってほしいと願い続けているところが、残酷で、だけど優しくて。


「向き合うのに時間がかかるなら付き合うから…だから、」


逃げないで、と震える声で言われてしまえば、頷かないわけにいかなくて。

小さく首を縦に振った。





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