涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
あーでも…
告白ってどうすればいいの?
そんなことをボーッと考えていると
「ちいくん!!」
「鞠…」
鞠さんが秋山くんのところへ走っていった音が聞こえた気がした。
「大丈夫!?
どこか悪いところあるの!?」
「いや、ねえよ。」
「…ほんと?」
「うん。
なら、よかった…」
その会話さえ、どこか遠いところでしている会話のように感じて
「夏希…?」
秋山くんがあたしを呼んでいたことなんて…全然、気づかなかった。