涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
「あ、ちょ…ちいくん!!」
「夏希。」
ハッとした瞬間、目の前に秋山くんが立っていて、あまりの近さに驚いて後ずさる。
「わぁ!?」
び…ビックリした…
バクバクと心臓が驚きを示している。
「…鞠に何か言われた?」
心配そうにあたしの顔を覗き込む秋山くんに
「私変なこといってないよ!!
ちいくん失礼!!」
鞠さんは、むすっとした顔で、秋山くんの腕を引っ張る。
「鞠、離して。」
「嫌だ。」