涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



「何、すんだよ…?」

「何ってキス」

「んで、俺に…」


なんで俺にするんだよ、と困惑するように呟いた。


あぁ、今。
あたしは邪魔か。


なんとなく空気を察して、怜のいる病室へ向きをかえる。


「好き…好きだよ、ちいくんのこと。
ずっとずっと好きだった。」


その言葉が後ろから聞こえたとき、既にあたしは病室の前に立っていて。




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