涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



「なつき…?」

「…っ、やだ…」


優しくあたしの頬に手を添えた怜は、


「怒ってる…っ?」

「んなわけ、ないでしょ。」


ふんわりと優しく微笑んでいた。


距離を置く前よりも、柔らかくて、だけどほんの少し大人びたその表情。

その表情にドキッとして目を逸らす。



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